近視矯正手術の歴史をみてみると?
近視矯正手術の歴史
近視矯正手術は、レーシック(LASIK)の他にも過去にはいろいろとありました。
世界最初の近視矯正手術は、1885年にノルウェーで行われ、角膜切開する手術でした。
その後1965年に、オランダ人医師が角膜切開での視力矯正手術を体系的にまとめ発表しました。
一方日本では、順天堂大学の佐藤勉博士が1950年に、角膜の両面に切り込みを入れる手術法を開発し、一般への視力矯正治療として急速に発展しました。
しかし、佐藤博士の手術法では重い合併症があり、角膜が白濁あるいは失明する症状がみられたことから、日本では一転して慎重になり、角膜屈折矯正手術は普及しませんでした。
RKはRadial Keratotomyのこと
RKとは、4本〜8本の放射状の切れ込みを手作業で角膜に入れます。そして角膜を平らにして視力を回復させる手術法です。
佐藤博士の手術法はRKに分類されます。手術は861件行われたのですが、角膜移植や水泡性角膜症など後遺症が噴出しました。
モスクワのフィヨドロフ博士が1974年以降、佐藤式を改良し、角膜の表面だけに10本以上の切り込みを入れる手術法を作り出しました。数万件におよぶ手術を行い、RK手術が確立しました。
ダイヤモンドメスでミクロン単位の切り込みを角膜に入れます。しかし、欠点として、手術は手作業となるので医師の技量に左右されます。
また主に軽い近視の人に向いていても、乱視の矯正はには向いていません。また視力安定までに3ヶ月ほどかかり、デメリットとして角膜の強度が弱くなります。現在はこの手術はほとんど行われません。
PRKはPhotorefractive Keratectomyの略
PRKは角膜の上皮層を取り除き、角膜の実質層を露出させて、レーザー照射によって角膜屈折率を変える手術です。
PRKは角膜表層除去手術といいます。ドイツのセイラー博士が1985年に近視の手術にレーザーを使用しました。角膜表層を、メスやレーザー、ローリングブラシなどで除去し、サブミクロン単位で分子間を切り離して蒸発させる治療です。
角膜上皮を除去するため、数日間は角膜上皮が再生するまで強い痛みを感じます。レーシックとは違い、フラップを作らず直接角膜にレーザーを照射することです。
PRKの欠点として、角膜上皮を除去しますから、角膜が再生するまで3日間ほどかかります。また再生した角膜にムラが出来る可能性があります。
手術後は、角膜実質層を守るために、治療用のコンタクトレンズを装用して眼を保護します。
視力の回復には数ヶ月かかるといわれています。合併症の危険性があり、角膜上皮が再生する際に角膜混濁を引き起したりします。
RKやPRKの問題点をクリアーしたのがレーシックです。
レーシックの仕組みはクリニックに詳しく書かれていますので、ぜひ病院やクリニックのホームページで確認してみてください。
